特異的な負に帯電した配列がMunc13-1のシナプス開口放出機能に分子内調節を与える

神経伝達物質放出調節の新機構を解明:Munc13-1新規自己抑制構造とカルシウム調節作用に関する研究レビュー 一、学術的背景と研究の発端 ニューロン間のシグナル伝達は化学シナプスに依存しており、シナプス前終末の神経伝達物質は小胞のエクソサイトーシス(突触胞放出、synaptic exocytosis)によって正確に放出されます。そして、シナプス活動ゾーン(active zone, AZ)はこの過程の分子的基盤を形成しています。シナプス活動ゾーンのタンパク質複合体は、小胞のドッキング、プライミング、融合、および伝達物質放出の正確性を決定するだけでなく、神経可塑性など高度な神経機能にも中心的な役割を果たしています。 多数の突触放出調節分子の中でも、Munc13ファミリーのタンパク質(Munc13...